
TSUMORI CHISATOからの新たな提案。あかりが紡ぐファンタジックなストーリー
何気ない日常に彩りを与えてくれる、あかり。しかし、忙しい毎日を送っていると、あかりそのものや、あかりが生み出す空間を意識するということも、少ないかもしれません。
私たちの生活にとって大切なあかりだからこそ、明るさや省エネ性だけではなく、暮らしを豊かにするインテリアのひとつとして捉え、楽しさや驚きを感じてもらいたい――。そんな想いから、パナソニックとTSUMORI CHISATOのコラボレーションが実現。確かな照明技術と日本を代表するファッションブランドの感性が融合し、天井にファンタジックな絵柄が浮かぶ、新しい“光”が誕生しました。
そこで、TSUMORI CHISATOのプロデューサーとしてブランドを統括する、株式会社ティーシー(TSUMORI CHISATOブランド)の代表取締役 森山和之さんに、ブランドや新たな照明器具への想いを伺いました。
“好き”をやり続けることが、ブランドを輝かせる
TSUMORI CHISATOがスタートしたのは、1990年のこと。以来、世界中から注目を集めるファッションブランドとして、確固たる地位を築いてきました。
長年ブランドを続けてこられたのは、デザイナー津森千里が、「好きなことを発信し続けているから」だと、森山さんは言います。「老舗のレストランではないですが、時代によって多少の変化はあっても、TSUMORI CHISATOにしかない味を守ってきたことが、ブランドのアイデンティティになり、今につながっているのだと思います」。
そう強く感じるようになったひとつのきっかけが、津森さんが海外で感じた「自分らしくあることの大切さ」だといいます。「十数年前、津森がパリでコレクションをスタートした時に、『あなたはどういう人なのか?』と説明を求められたことがありました。そのとき、『よりリアルに自分を出さないと、自分の立ち位置が見いだせない』と感じたそうなのです。それをきっかけに、自分の中に良さを探し、表現するようになりました。とくに、消費者の選択肢が広がっている今こそ、老舗のユニークな味を残さなければならないと感じています。ついつい多くの人に受け入れてもらいたいと、味を薄めたり、いらないスパイスを入れたりしてしまいがちですが、好きなことを好きな範囲でやり続けることを大事にしていきたいと思います」
森山さんは、デザイナー津森千里さんが率いるチームの代表として、長年ブランドを大切に育ててこられました。
新しいあかりを作る、という思いに共感して
TSUMORI CHISATOならではの絵柄を施した、まるでアートのようなデザインの「tsumori chisato LIGHT」。森山さんに今回のコラボレーションにあたっての熱い想いを語っていただきました。
TSUMORI CHISATOでは、これまでファッションを軸に、時計やリラクシングウェアなども展開してきましたが、インテリアの分野で作品を発表するのは、今回が初めてのこと。「お客様に驚きや喜びを感じていただけるあかりを作りたい」という照明担当者の想いに共感し、「TSUMORI CHISATOらしく、楽しみながら、おもしろいことをやりましょう」と快諾いただき、今回のコラボレーションがスタート。
「TSUMORI CHISATOのアイデアを盛り込んだ、新しいあかりを提案しました」と森山さんが紹介してくれた「tsumori chisato LIGHT」は、TSUMORI CHISATOならではの絵柄を施した、まるでアートのようなデザインです。
既存のシーリングライト「AIR PANEL LED」を土台に、全灯、白い色、暖かい色、センター光、パネル光という、シーンに合わせて切り替えられる様々なあかりを生かしながら、デザイナーの津森千里さん やパナソニックの担当者と、何度も打ち合わせを重ね、形にしていきました。
自身もTSUMORI CHISATOの大ファンだというパナソニック株式会社 ライティング商品課の高橋眞依子(中)と、照明器具本体のデザインを担当したライティングデザイン部 速水拓(右)。
あかりで表現した、3つのストーリー
制作を進めていく中で目指したのが、「あかりというよりも、あかりがある空間に、プラスαの何かを生み出す」こと。教会のステンドグラスといった、旅先で出会った光と色の風景などをヒントに、あかりを通してファンタジックなストーリーを感じられるようなデザインを追求していきました。
そうして完成したのが「HAPPY STUFF」「キラキラ太陽」「魔法のランプ」の3つのデザイン。TSUMORI CHISATOのコンセプトでもある、“幸せ”や“楽しさ”を感じられるように、実際に見上げたときの柄の大きさや配置、色彩などを、何度も試行錯誤を重ねて検討したそうです。
空想の動物やおしゃべりな女の子達を鮮やかな色彩で描いたイラストが印象的な「HAPPY STUFF」。あかりを見上げた時に、幸せを感じられるよう、あかりの中心にハート(=幸せ)をつかんだ手のイラストを配置。あかりとしてはもちろん、アートとしても部屋の空間を彩ってくれそうです。
パナソニックにとっても初めての試みとなる、フルカラーのイラストを施した「HAPPY STUFF」は、印刷技術を駆使し、点灯時にも消灯時にもイラストの色彩が再現できるよう、何度も試作を重ねました。
「魔法のランプ」は、おとぎ話に出てくるような魔法のランプや惑星などのモチーフでまばゆく輝く夜空をイメージ。星や月の光が差し込んでくるような幻想的なあかりは、寝室などのくつろぎの空間にもよく似合います。
中央には蓄光プリントで星空が描かれているので、消灯後もやさしい光でほっこりと癒してくれます。
メキシコやギリシャの強い日差しをイメージした「キラキラ太陽」は、家族が集まる空間にエネルギーを集めたい、という津森さんの思いが込められたモチーフ。中央に蓄光プリントで星空が描かれているので、点灯時は太陽、消灯時は夜空という多彩な表情が楽しめます。
津森千里さんの筆致をそのまま生かすように、印刷で工夫を重ねた「キラキラ太陽」。手描きの温かい風合いを残すことで、ファンタジックな世界観を表現しています。
tsumori chisato LIGHTの楽しみ方として、「ぜひ見上げてほしい」と森山さんは言います。「普段あかりを見上げることはほとんどないと思いますが、tsumori chisato LIGHTは光とデザインが生み出す風景を味わえるあかりでもあります。あかりを見上げる時間が癒しになり、日々の幸せにつながってくれればうれしいですね」
ファッションを選ぶように、あかりも選んでほしい
「新しいあかりを提案する」という想いは、カタログなどに使用されるビジュアルにも反映されています。
tsumori chisato LIGHTの魅力である光とアートの融合をストレートに伝えるために、TSUMORI CHISATOの服を身にまとったモデルを印象的に照らすことで、まるでモード誌の1ページのような、印象的なビジュアルを作り上げました。
「TSUMORI CHISATOはファッションブランドですから、あかりもビジュアルも、まったく別の視点から作ってよいのではないかと考えました。これを見た方が、あかりをファッションの一連としてとらえ、ファッションを選ぶように、あかりも選んでいただけたらと思います」

「ビジュアルをきっかけとして、tsumori chisato LIGHTにこめたプラスαの価値を、多くの方に知っていただければうれしいですね」と森山さん。
遊び心あふれる光で、豊かな毎日を
ファッションと異なる分野で表現することも、自分らしさを大切にするという姿勢を貫いてきたからこそ、実現できたこと。「どのコラボレーションでも、本職であるファッションを再評価してもらえるよう、中途半端なことはしません」と森山さんは言います。
「TSUMORI CHISATOのコンセプトでもある“楽しさ”は、実際に使ってくださる方たちはもちろん、作る側にとっても大切なことだと思っています。今回のコラボレーションでも、制作過程で大変なこともありましたが、チームで楽しみながら進めることができました。だからこそ、それぞれの力が足し算ではなく掛け算でふくらみ、遊び心あふれる商品が出来上がったのだと思います。とても素晴らしい相乗効果でしたね」。そう教えてくれた森山さんの頭の中には、次に向けて、新しいあかりのアイデアが浮かんでいるそうです。
tsumori chisato LIGHTは、日々の暮らしを豊かに照らしてくれるだけではなく、自分らしく、ハッピーに生きる女性たちを、輝かせてくれるに違いありません。
新しいあかりが紡ぐストーリー、「夢のある暮らし」を描こう。-Panasonic Store Woman-

- EDITOR
- ライフスタイル系ライター
- 小口梨乃
- 編集兼ライターとして、紙媒体、web媒体、広告制作に携わる。ラグジュアリーマガジンからライフスタイルマガジンまで広いフィールドで仕事中。1女の子育てをするワーキングマザー。
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