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2016/11/21
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ホリデーシーズンにみんなで囲みたい、ワインで楽しむ映画

日本人にとっても欠かせなくなってきたワイン。いよいよ到来したこのイベントシーズンにも、多くの方が家やレストランで親しい人々とグラスを傾けるのではないでしょうか。日本でワインが日常的に楽しまれるようになったのは、ほんの20~30年前のこと。ボージョレー・ヌーヴォーや高級ワインに人気が集まった1987~90年頃までのバブル期(第4次ワインブーム)や、ポリフェノールの健康機能性が注目され爆発的な赤ワインブームが起きた1998年(第6次ワインブーム)がきっかけでした(メルシャン株式会社調べ)。

今思えば、それ以前はワインが頻繁に登場する欧米の映画を観るとき、日本人には理解できないこともあったはず。ワインと関わりが深い欧米の映画では、グラスに注がれた芳醇な飲み物は、ときに単なる小道具ではなく、その状況や登場人物の好み、ライフスタイルはもちろん、文化背景や教養、性格や心情を雄弁に語るキーアイテムになるのです。

ワインは物語の重要なカギ。

例えば、1963年の映画『007/ロシアより愛をこめて』。ジェームズ・ボンドが愛するお酒といえばシャンパーニュです。映画の冒頭のデートでは、川で「テタンジェ・コント・ド・シャンパーニュ」を冷やすシーンがあります。終盤では、ボンドがMI6の職員になりすましたロシアのスパイと、列車の食堂で舌平目を食す場面にも同じ銘柄が登場します。ボンドは「ブラン・ド・ブランを」とオーダーし、「テタンジェ・コント・ド・シャンパーニュ」を選択。ところが相手は、同じ料理に「キャンティを」と言うのです。「白ですか?」との給仕に「赤で」と答えるスパイ。ボンドはやや不思議そうな表情を浮かべるものの、その時はスルー。後に襲われ、彼がロシアのスパイだとわかったとき、「舌平目に赤か。怪しいと気づくべきだった」とつぶやくのです。ワイン文化が根ざした欧米では当たり前の描写も、今なら制作者が意図した通り、ボンド同様に多くの人が違和感を覚えるのではないでしょうか。

お互いなくてはならない大切な存在

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数年前、英国の専門誌「The Drinks Business」がベストワイン映画に選んだのが、2004年製作のアメリカ映画『サイドウェイ』。ナパバレーのワイナリー巡りをする、大人になりきれない中年男性2人組の旅を通して、初心者にもわかりやすいカリフォルニア・ワインの魅力(うん蓄)がたっぷり披露されています。旅のはじまりは、まだ冷やしていないピノ・ノワール100%のスパークリングワイン「バイロン1992」から。「何でノワールなのに白いの?」と言いながら友人が勝手に開けてしまいます。通ならワイン好きの主人公とともに「あーあ!」という顔をするかもしれませんね。「オーパス・ワン」シャトー シュヴァル・ブラン1961」「サシカイア」などさまざまな話題が行き交いますが、なかでも地元女性と主人公が、繊細ながら気まぐれで手のかかるピノ・ノワールについて語り合うシーンは秀逸。ワインの一生を人の人生に例える女性の優しさに心惹かれる主人公の様子がロマンティックな名場面です。この作品で、ピノ・ノワール人気に火が付いたのも頷けます。

ワインを知るとストーリーが何倍も楽しくなる!

欧米で、どれほどワイン文化が浸透しているかは、2007年の『レミーのおいしいレストラン』でもわかります。こちらは、ネズミのレミーが天才料理人として活躍するというディズニー&ピクサーによるアニメーション作品。子供も楽しめる映画ですが、パリの星つきフレンチ・レストランを舞台にしているだけに、伝説のワインが登場するのです。ひとつは、突然、料理の才能を開花させた下働きの青年リングイニから、シェフが秘密を探ろうとして振る舞う「シャトー ラトゥー1961」。真実を引き出したいシェフの必死さが伝わってきます。また、気難しい料理評論家がレストランでオーダーするのが、「シャトー シュヴァル・ブラン 1947」(ヴィンテージ違いでここにも登場!)。リングイニの登場で評判を上げた店の真価をはかろうとする本気度が伝わってくるのです。ワインの価値を知っていると、物語をより深読みできるというわけです。

映画からワインが好きになるのも醍醐味のひとつ

また近年は、高い専門知識を持った愛好家が楽しめる作品の日本公開も続いています。『約束の葡萄畑 -あるワイン醸造家の物語』や、この11月に公開の『ブルゴーニュで会いましょう』など、作り手を描いた家族ドラマでは醸造について知ることもできます。通向けのドキュメンタリーをご所望なら、有名なシャトーやドメーヌ、批評家、バイヤーなどを取材し、業界の内情と世界的なワインブームの真相、生産者たちの本音に迫った『モンドヴィーノ』や『世界一美しいボルドーの秘密』もおすすめです。

この冬は、登場するワインにも注目しつつ、美味しい料理と好きなワインをゆっくり味わいつつ、映画を楽しんでみてはいかがでしょう。過去に観たことのある作品でも、新しい発見があり、作品をより楽しめるかもしれません。

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牧口じゅん
EDITOR
映画・ファションライター
牧口じゅん
映画サイト、商業誌を中心にコラムやインタビュー記事を執筆。ドッグマッサージセラピスト、フードアナリストの資格を持ち、映画を通したライフスタイル系原稿も手掛ける。

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